定型業務について

まえおき

奇抜倶楽部ステークプール管理人、YOWZAです。

今回は、ステークプールを運営する際の定型業務について共有したいと思います。

サービスを提供する上での定型業務とは、依頼管理(顧客受け入れ対応、問い合わせ対応など)、サービス要求(サービスエンハンス、品質改善)、サービス報告(インシデント報告、月間レポート)、バックアップ(機器構成情報のバックアップ)、計画停止などが挙げられます。

企業がクラウドサービスを提供する際には、少なくとも年に一度、定期監査が待ち受けています。業務フローが定型化され、普段からフローに則って運営しているサービス部隊であれば卒なくこなすのですが、業務フローすら文書化せずにサービス提供を開始してしまったサービス部隊にとっては地獄のような監査の時間になります。
業務フローの整備(定型業務の文書化)は、サービス提供・運営をスタートする上での最低ラインではないか思います。

それでは、カルダノステークプールを運営する上での定型業務について説明したいと思います。

カルダノステークプール運営時の定型業務

カルダノステーキングプールを運営していく上で最低限費用な必要な定型業務は以下のような業務に業務になるかと思います。

  • KES管理
  • Pledge管理

その他にも、セキュリティパッチ管理や障害管理などあるのでは?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、それらは別枠で今後投稿させていただきます。

KES管理とは

プールオペレーターの方は、毎日のように見ている画面になりますが、障害監視ツール(Prometheus)から収集されたデータを可視化するGrafanaの一番上に表示されています。

カルダノのステークプールの運営において、最低限必要となる業務になります。

そもそもKESとは何ぞや?ですが。

KES = Key Evolving Signature

です。
直訳すると、署名を進化する(させる)鍵でしょうか。。。

カルダノのステーキングプールでは、プール運営開始から一定期間が経過すると、キーが新しいキーに進化し、古いバージョンが破棄されることを意味します。

これは、攻撃者がキーを侵害して署名キーを剥奪された場合でも、剥奪されたキーを使用してブロックに署名することはできますが、以前のブロックも履歴を書き換えることができないような仕組みになっています。

KESキーは特定の期間しか使用することはできず、その後は役に立たなくなります。つまり、その期間数が経過する前に、プールオペレーターは、新しいKESキーペアを生成し、その新しいキーペアを使用して新しい運用ノード証明書を発行し、新しい証明書を使用してノードを再起動する必要があります。

したがって、ステークプールではKESキーの管理手順を文書化して、運用フローを確立しておくことが重要になります。

Pledge管理について

Pledgeとは、プールオペレータがー自身が運営するステークプールで、自身のプールで委任されるステーク量の宣言になります。

誓約したステーク量と報酬は、あまり関係ないという記事をみかけますが、若干ながらPledgeを上げると報酬も増えます。

とはいえ、実際のステーク量がPledgeのステーク量を下回らないことが重要になります。

一時的に第3者からの委任量が増加したからと言って、むやみにPledgeを増やしてしまうと、ステーク量がPledegeを上回っている状態であればよいのですが、下回ったときに再度Pledegeを下げた状態で誓約すると、次のエポックでブロック生成のスロットリーダに選出される確率はゼロになります。

なので、Pledgeについては、プールオペレータが自身が所有するステーク量で誓約しておくのが一番安全かなと思いつつ、奇抜倶楽部ステークプールでは、500ADAからスタートしています。

それでは、今回は、このへんで失礼いたします。

奇抜倶楽部のステークプールをぜひよろしくお願いします!